ガイドブックに載っている"表(おもて)"だけじゃ物足りない方へ。satokoizmの"裏"パリガイド。


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雨の日のハレ

道路沿いの小さな水たまりにパリをみつけた。
お天気の日には見られない、ハレ(特別)のパリ。
雨のおかげ、そう思うと急などしゃぶりも許せるかもしれない。
パリの天気は晴れ時々ハレ、それも悪くない。

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by satokoizm | 2012-09-28 13:21 | Transport  歩き方

おいしいテーブル (Le Petit Cambodge)

パン屋、ケーキ屋、カフェにレストラン。。。
食べ物を扱う仕事(すべてサービス担当)をしていたからか、
おいしい話が少し苦手です。
だってそんなの独断と偏見、気分とタイミング、それに相性。
食べる方に作る方、プロだといっても所詮は人間、
目の前にある食べ物に"絶対"も"いつも"もありえないはず。
だから"一番"なんて形容詞を使うには相当な覚悟が必要。
反対に"まずい"とか"〇〇より下"とか無責任に言う美食家さんは
きっと提供する側の気持ちなんて考えたこともないのでしょう。
とにかくうまい話もまずい話も簡単にするもんじゃありません。

だけど、それよりもっと苦手なのは、うまいものの写真。
これは99%レストランでのサービス経験からきています。
一皿一皿を限りなく最高の状態で提供するために
キッチンもサービスも必死なのです。
「お願い、いますぐ食べてくれ〜」
と心の中で叫びたくなるお皿だってあります。
カメラのレンズを覗いている間に目の前のお皿は少しずつ
レストランの提供したいものではなくなっている。。。
それを知ってしまうと、料理の写真はもう罪悪感の固まり。

と、おいしいものに無駄にアンチなsatokoizmですが
本当はおいしいが大好きです。(でたっ、矛盾王!!)
だけど私の好きなおいしいは、ものではなく時間。
「おいしいね〜、たのしいね〜」と言える相手がいれば
あーだこーだも必要ない、もう十分なのです。
しかめっ面で食べて美味しいものなんてあるのでしょうか?
ひとりで黙々と食べたほうが美味しいものなんてあるのでしょうか?
好きなものを好きな人と食べる時間、おいしいテーブルの時間。

ということで、食の都パリにいながら、
自分の得意分野でもありながら、へんなこだわりのせいで
たべものネタが少ないこの"裏"パリ案内。
「でもたべものネタって万人に受けるのよね〜」
という検索ヒットの葛藤もなきにしもあらず。
まぁ、うまい話で人をつらない安心ブログ、
とうまくまとまった(?!)ところで、お開きとさせていただきます。


☆おまけ☆最近の"おいしかったテーブル"
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Le Petit Cambodge(ル プティ カンボージュ)にて。
ベトナム?カンボジア?料理のボブンと白ワイン&かわいいガールズ♡
(結局、お皿がサービスされてから写真とっちゃってるダメな私…反省。)
こじゃれたピープルが集まるサンマルタン運河近くということもあってか、
内装もスタッフもザ・アジアンではなく普通のカフェ風、でも味は本格派。
パリっ子に「カンボジア料理食べたよ〜」といえば、ここか
本元のLe Cambodge(ル カンボージュ)の名前が出てくることもしばしば。
オーダー表はお客さん自身が書いてスタッフに渡すシステム、
その出来上がりによってはオーダー表を壁に飾ってもらえます。
(私たちのテーブルのも日本語の落書きで殿堂入りしたらしい♡)

Le Petit Cambodge
住所 20 rue Alibert 75010
営業時間 12:00〜23:00 (日曜 休)



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by satokoizm | 2012-09-25 12:00 | Miam 食べもの

外国っぽい。

14区のParc Montsouris (モンスーリ公園)にて。
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公園もベンチも人も大した特徴もないのに、とても外国っぽい写真。
おばあさんの白髪?光でとんだ緑色?ベンチのデザイン?
どれも日本でもありそうなのに、なにかが"外国っぽい"。

「私、パリにいるんだなぁ」
セーヌ川、カフェ、メトロ、パリジャン、フランス語、
普段、パリにいることを実感する機会は多くあります。
だけどそれは、私の暮らす"パリ"であって"外国"ではありません。
そう、自分が"外国"にいると感じるのはこんな風景を目にしたとき。

「すげぇ、映画で聞くサイレンじゃん!!」
福岡に暮らす兄と電話していたときに私の横をパトカーが通り、
受話器の向こうの兄が嬉しそうに言いました。
「お前、本当に外国にいるんだなぁ」
パリの生活をどれだけ話してもふーんとか、へぇとか
あまり興味を示さなかったくせに、パトカーのサイレンには大興奮。
現実味のない話より、リアルな音のほうが"外国"っぽかったようです。

この写真も同じかもしれません。
人、公園、ベンチ、日本中どこにでもあって、それでいて
この風景はどこでも目にしたことがない。
だからこんなに普通の景色が日本人の私の目には新鮮に映る。
何年か住んで見慣れているはずなのに、たまに感じるこの"外国"感。
パリという非日常は時間とともに日常になっていっても、
外国の日常はいつまでたっても私の非日常のまま。
今、自分は母国にいないという事実が少し残念でもあり、
反対に外国で生活できていることが誇らしくもあります。
パリの街は外国人の集まり。
彼らもみな、こんな気持ちを抱えて暮らしているのでしょうか。

それにしてもこの写真、この"外国"っぽさ、大好きです。



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by satokoizm | 2012-09-21 12:00 | Parc 公園

パリのクローゼット、Bio化現象?!

私のお気に入りのコートは友だちから譲り受けたもの。
フランスから日本へ帰国するときに重たいから諦めると言って、
泣く泣く私に置いていってくれました。(ラッキー☆)
雰囲気も体型も好みだって全く違う彼女がくれたコート。
「あれ、satokoの方が似合うんじゃない?」
持ち主も納得のうえ、私のクローゼットへ仕舞われていきました。
今では最も私らしいコートとして冬の定番となっています。

"お下がり"というと聞こえが悪いけど、
買った本人より別の人の方が似合うものって結構あります。
そして、女の子の箪笥にはきまって"肥やし"があるものです。
一目惚れで買ったけどあまり出番がなかった、
前は似合っていたのにいつの間にか着なくなっていた、
贈り物だけど好みじゃない、そんな"肥やし"を持ち寄る
=dressing(クローゼット)で眠っているものをvider(空にする)、
それが vide-dressing です。

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そのなかでもvide-dressing géant Violette Sauvageは、
パリで年に10回ほど行われるフランス最大級のvide-dressing(写真)。
Chloé, A.P.C, Zara, Chanel, American Apparel…
ブランドという枠にとらわれないごちゃ混ぜの空間。
憧れのロゴが並ぶスタンド、見慣れたタグで溢れるスタンド、
まるでひとつひとつがセレクトショップのようです。
しかもここではオーナー=元の持ち主、
自分と好みが似た人、体型(特に靴のサイズ!)が同じ人、と出会えたら
そのスタンドはもう自分の未来のクローゼット♡
訳あって手放すにしても一度は好きで買った(もらった)もの、
愛着のあるものを売る持ち主たちはショップの店員よりよっぽど
心のこもったアドバイスをしてくれます。
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主催者Violette Sauvageのスタンド。
本人は企画から運営まで仕切っていて当日も大忙しの様子でした。
どうしてこんな素敵なイベントを思いついたの?と訊ねたら
「ぜひゆっくり話したいからまた後日、ねっ!」ということで、
近いうちに取材させていただくことになりそうです。
(パワフルな女性って大好き、今から取材の日が楽しみ!!)

Bio(オーガニック)化の進むパリの街、
余計な"肥やし"を取り除くのはクローゼットも同じです。
だけど、その"肥やし"が誰かにとって取りそびれた"栄養"だったり、
探していた"光り"だったりするから、面白い。
こうやって自分に必要なものを上手に選ぶから、
パリジェンヌという美味しい野菜が実るのかもしれませんね。

Vide-dressing géant Violette Sauvage
14,15 septembre 2012 (終了しました)
Bastille Design Center
entree: 2€




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by satokoizm | 2012-09-18 12:00 | Boutique 買い物

"デザイン"な通訳

今週は"デザイン"な通訳をさせていただく機会が2件ほどありました。
1つはインテリア業界のパリコレ(?!)な見本市"MAISON&OBJET"にて
日本からいらしたプレスの方に付いてのお仕事。
世界中から選ばれた"今年のイチオシ"が並ぶ会場に興奮状態の私、
「とっても楽しいお仕事なさってるんですね〜」
とプレスの方に向かってなんとも暢気な発言をしてしまいました。
だって本当に世界一贅沢なウインドウショッピングだったんです。
あれほしい、これほしい、こんなとこに住みたい〜♡
心の中では叫びまくっていました。
そのうちの何度かは口に出してしまい、足が止まってしまい、
同行通訳としてはプロ意識にかけた行動をとってしまったことを
この場をお借りして謝りたいと思います。
でも内心は、一般人としてのsatokoizm目線も参考になるのでは...
とポジティブ(というか自分に甘いっ!!)な私は信じたい限りです。
そして2つめはパリのデパートBHVで9月11日よりスタートした
"MEET MY PROJECT"のレセプションパーティでのお仕事。(写真)
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展示会場では厳選された23ブランドの作品とオレンジのロープが
"LINK(リンク)"をテーマに飾られていました。
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巨大なタペストリーに合わせて針もビッグサイズ!な作品。
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デザイナー名、作品名の案内でさえ、ひとつの作品のよう。
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日本人デザイナー上原 勲さんの作品。
もともとプロダクトデザイナーだった彼のアイデアは廃車のシートベルトを
使ったスツール、"再利用"というより"生まれ変わり"という方が近い。



今回のお仕事を通して改めて"デザイン"ってなあに?と知っているつもりの
言葉について深く考えました。(ちっとも深そうに見えないけど…)

デザインの言語は"計画を記号に表す"という意味のラテン語、
designare(デジナーレ)からきているそうです。
普段、デザインというとその装飾性や図案、テクニックなど
美術的観点でものを見たときの言葉として使いますが、
もともとは問題を解決するための"表現方法"だったり
メッセージを伝えるための"伝達方法"という意味なのだそうです。
言うなれば、デザイナーの意思は作品の中にある。
もっといえば、すでに作品がデザイナーの通訳者。

誰かに想いを伝えたいときに人が取る伝達方法はそれぞれです。
美味しいもので人を幸せにしたいと願う料理人、
写真で問題を訴えかけるフォトグラファー、
音で語りかけるミュージシャン、
私にとっての手段はやはり言葉、執筆だと思います。
自分の気持ちを一番上手く伝えられる方法を仕事にするのなら
それこそ天から与えられた、やるべき職かもしれません。
そう考えると作品こそ、作り手の最高の通訳者。
よい作品ほど、言葉は必要ないくらいすべてを語っているものです。
私がデザイナーや作品について根掘り葉掘り話すのは
結局プラスα程度だったわけで、作品師匠には勝てなくて当然。

と、通訳業が減ってしまいそうな結論にたどり着いてしまいましたが、
デザインについて哲学できたのは今回のお仕事のおかげでした。
しかも"デザイン"="意思の訳"、ってことは通訳者の私もデザイナー?
なんて夢見たパリのデザインウィーク前半戦、
楽しいお仕事と素敵な方々との出会いに感謝します。merci !

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日本人デザイナー遠藤 道明さんの照明PAPER FORESTIは優しい灯りと
光媒体する素材で空気を清浄する機能が特徴。
と言っても、もちろんオブジェとしても抜群に素敵。

Meet My Project PARIS at BHV Department Store
11 September – 3 November 2012
52, rue de Rivoli – 75004 Paris


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by satokoizm | 2012-09-14 12:56 | Satokoizm 私

彼女の光る引き出し

小さな頃から人の引き出しのなかを見るのが好きだった。
どんなものが入っているんだろう、
大切にしまっておきたいものはなんだろう、
引き出しの中に隠された世界を覗くのが好きだった。(satokoizm)

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ヘア&アクセサリーデザイナー、原口朝美さんのアトリエにあったこの棚。
大事なものは内に秘めておく人なんだな、というのが第一印象でした。
引き出し好きの私としては一刻も早く覗きたかったのですが、
まずは彼女自身の引き出しから、とインタビューさせていただきました。

"もういちど命を与える作業"
日本ではヘアセットとヨーロッパから輸入されたヘアアクセサリー、
アクセサリーの販売をしていた朝美さんが
本格的にアクセサリー制作を始めたのはパリに来てから。
パリで挙式する花嫁さんのためのブライダルヘアを依頼され、
そのためにへアドレスを作ったのがきっかけだったそうです。
趣味の蚤の市、ブロカント巡りで集めたアンティークのレースや
パーツなどをちりばめて作るアクセサリーは"Câline (カリンヌ)"と
ブライダルラインの"Câline Blanc (カリンヌ ブラン)"の2つ。

「とっておくだけじゃ勿体ない、もっと一緒に過ごしてほしいんです」
古いものを骨董として扱うのではなくアクセサリーとして蘇らせる、
大事なものだからずっと持っていられる形に換える、
そんな考えがベースにあるからこそ彼女の作品は現在を生きています。
今まで誰かに愛されてきたアンティークのレースも彼女の手に掛かり、
これからもずっと、もっと愛されるニューアンティークになるのです。
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"小さく、強く、美しく"
古いもの特有の力を感じたことがありますか?
押し入れから出てきた祖母や母の着物、
美術館に飾られている小さなカメオ、
偶然見つけた昔のアルバム、
そんなものに触れるとなにか強い力を感じます。
オーラなんて安っぽい言葉では言い表せない時間の力。

柔らかな素材、優しい色、小さなガラス玉…。
朝美さんの作品はとても繊細で女性的なのに
アンティークパーツを使っているからか、強い力を持っています。
小さくて強い、それはまるで彼女自身。
小柄で控えめ、だけど強い意志を持っている朝美さん。
大事なものを知っているから、自分を誇張する必要もないのでしょう。
やりたいことに素直に、できることを一生懸命、
小さな身体から大きく強い力が溢れていました。
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"Câline(カリンヌ)な関係"
Câlineという名前はCâlinerというフランス語からつけており、
「~をかわいがる、あやす」という意味があります。
長い歴史を持つヨーロッパ独特の雰囲気を愛してほしいという
気持ちを込めています。(Câlineホームページより)

朝美さんが自身の作品やまだ材料の段階であるレースに触れるとき、
このCâlinerという言葉が本当に似合います。
でも私がこのフランス語を聞いて最初に思いつくのは
「抱かれる、ぎゅっとされる」という意味のCâlin(e)。
長い間愛されてきたアンティークを今度は自分が身につける、
そう、Câlineされるのはきっと持ち主も同じではないでしょうか。
アクセサリーとその持ち主がお互いに想い合う関係。
Câlineのアクセサリーはモノという枠を超えて私たちに語りかけてきます。
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"彼女の光る引き出し"
「あの...引き出し、開けてもいいですか?」
最初からずっと気になっていた、たくさんの引き出し。
インタビューが終わり撮影に入って数分後、やっとこの一言が言えました。
大切そうに並んでいたのは、彼女の作品たち。
キラキラ光る、彼女の引き出し。
「こんなに素敵なものを隠していたのね!」
一度のインタビューで彼女を全部知ろうとした自分のことが
なんだか急に恥ずかしくなりました。
彼女の光る引き出しは、まだまだいろんなものを隠しているはずです。
ここからもっとたくさんの作品が生まれていくはずです。
でも、これからはCâlineのアクセサリーを通して
彼女とCâlineの引き出しを覗いていくことにします。

ホームページ Câline
朝美さんのブログ "Câline-PARIS日記-"



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by satokoizm | 2012-09-11 12:00 | Reportage 取材

パリで愛するための時間

突然ですが、あなたにとっての5分間って長い?短い?
瞬きしちゃダメ、動いちゃダメ、しゃべっちゃダメ、なんて言われたら、
5分間も永遠のように長く感じるでしょうね。
(特に3番目、寝言の多い私には睡眠中でも不可能です…汗)
それでも日常の中の5分間は本当に"あっという間"。
今回ご紹介する映画『Paris je t'aime(パリ ジュテーム)』の監督たちは、
そんな短い時間でパリを語ります。
20区にわかれるパリの街で18通りの愛を語っています。
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区にキャラクターがあるように、物語にも個性あり。
家族の愛、始まる愛、恋から続く愛、失った愛…。
この映画を見ているとパリには愛が溢れているようですが、
あながちウソじゃありません。
憧れや幻想を抜きにしても、質や期間は保証されなくても(?!)
パリはそこらじゅう愛だらけ♡

「信号待ちの数秒で、仰け反るようにキスしてたカップルがいたよ」
日本からきた友人が目を丸くして言っていました。

「satoko, je t'aime pour toujours (一生大好きだよ、サトコ)」
子供たちはまるで"おいしい"と言うように簡単にこんな台詞を口にします。

「男なんて信じる方がバカなのよ、特にフランス男はねっ!」
そう言うフランス女は、今日も恋を探しています。


このオムニバス映画はそれぞれ5分間にまとめた愛の形ですが、
パリでは5分で新しい愛が生まれるなんて日常茶飯事。
逆に5年いても"正しい"愛を見つけられない場合もあります。
(悲しいかなsatokoizmの実証済み…間違いだらけです)
ただ、誰かを愛するのに必要な時間なんて、
私たちが思っているよりずっと短いものかもしれません。

「恋っていいね、愛ってすてき」
そんな女性ホルモン刺激剤になること間違いなしの作品です。
(こちらももちろん実証済み♡)

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by satokoizm | 2012-09-07 12:00 | S-culuture サブカル

気まぐれな値段たち

今回のお客さまは、日本からいらっしゃったバイヤーさん。
ヨーロッパ最大といわれるリールの蚤の市に合わせての強行ツアー5日間。
パリでも仕入れメインという仕事熱心なお客さまでしたので、
ガイドというよりは通訳コーディネーターとしてパリを案内しました。
ご用意させて頂いたのは、3タイプの仕入れコース。

蚤の市よりも数倍安く仕入れられる"穴場"、
モントルイユ、クリニャンクールの大型蚤の市、
(注:クロージングが主だったのでヴァンヴを外しました)
そして、ヴィンテージショップのオーナーからの直接買い付け、
質も値段も様々で、バイヤーの目利き力が発揮されるところです。

「服を見てると元気になるんですよね」
もうすっかり秋空のパリで風邪を引いてしまったお客さま。
体調不良にも関わらず、蚤の市を歩き尽くしました。
パイヤーという仕事は彼女にとって"天職"なのでしょう、
真剣なまなざしで商品を選ぶ姿をみていると、私も気合いが入ります。

買い付けで何よりも大切なのは、やはり値段交渉。
どれだけ安く仕入れられるかが勝負です。
とは言ってもただ値切ればいい、というわけではありません。
特に品揃えに誇りを持っている店主に向かって
「もっと安く!半額にして!」なんて簡単に言うと、
彼らの逆鱗に触れることにもなりかねません。
お客様々精神のない店主に「帰れ」と言われる可能性も大アリ。
でもよく考えてみてください。
付いている値段は店主の付けた価値の値段。
それをいきなり値切るなんて、少し横暴すぎますよね?
しかも挨拶もなしに片言で「まけろ!」では余計に悪印象。

「これがもう底値ですか?」
「価値があるのはわかるけど、手元の残額が…」

商品の価値を下げず、相手をリスペクトしながら上手に値段交渉。
こんな二言、三言で予想以上に安く買えたりもするんです。
そして意外と関係ない世間話で盛り上がったときの方が
破格で譲ってくれたりして、ほんと気まぐれな値段たち。
そう、なんといっても店主はおしゃべり好きのフランス人、
自分の商品をじっくり説明したくてたまらないのです。

「あなたはフランス語ができるから嬉しいわ」
買い付け中、何人かの店主から言われました。
商品の年代、店のコンセプト、フランス装飾の歴史、
交渉そっちのけで自分のプライベートまで(?!)語りだす人も。。。
彼らにとって商品を理解し納得した上で買ってもらうことは
高い値段で売ることよりも嬉しいことかもしれません。
だってそうでなければ、ネット販売や卸専門にして
もっと簡単に稼げる方法はいくらでもあるはず。

値段に限らずなにごとも交渉の国、フランス。
どうせだったら売り手も買い手もお互いに
"merci(ありがとう)"と言って別れたいものですよね。
そういう意味では、今回のご案内はお役に立てたと思います。

「あなたの連れてくるバイヤーだからこの値段なのよ。」
と言ってくれたヴィンテージショップのオーナーさん。
「次もきっと通訳コーディネートお願いしたいです」
隣には大荷物を抱えて満足げなお客さま。
こんな言葉を頂いて、2日間の疲れも飛んでいきました。
買い手も売り手も、その間にいる私も
みんなが"merci"と思った瞬間でした。

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写真は「今回はエッフェル塔も見れないかも…」といっていたお客さまへ。
好きな仕事に熱中していた彼女はこのエッフェル塔以上に輝いていました。



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by satokoizm | 2012-09-04 12:00 | Guide ガイド

君に名前があるように。

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君に名前があるように、この道にも名前があるんだよ。
パリ中のどの"通り"にも、ひとつひとつ名前がつけられてるんだよ。

ここは、RUE DU CHAT QUI PECHE (猫が魚釣りする通り)。
おかしな名前だって?確かにね、君の言うとおりかもしれない。
パリの多くの通りは偉人や歴史的建造物の名前だったりするんだけど、
こんな風にクスッと笑いたくなる通りもあるんだよ、本当に。
だから、猫が魚釣りする通りも山手通りとか明治通りとか
そんな類いのものさ、言ってしまえばね。

フランスの誰かに宛てて手紙を書いたことがあるかい?
どんな住所だったか覚えているかい?
本当にこれで届くのか、不安になるくらい短いものだっただろう。
番地、通りの名前、郵便番号、街の名前、たったこれだけ1行。
だから住所さえ分かれば、何処だってたどり着けるんだ。
地図さえあれば、誰だって迷わずに歩けるんだ。

それで、このおかしな名前の通りはどこにあるかだって?
ここまできてそれはないだろ、悪い冗談はやめてくれよ。
いつかパリに行くことがあれば、自分で探したてみたらいい。
だって1行のメモと地図があれば、パリの街は君のものなんだぜ。
なにも難しいことはないだろう。
君に名前があるように、この道にも名前があるんだ。
君が世界に二人といないように、この通りもパリにひとつしかないんだ。




p.s. 君が誤解するといけないから言っておくが、
僕は間違ってもホールデン コールフィールドなんかじゃない。
頼むよ、あんないかれたヤツと一緒にしないでくれ。
と断ったところで、誤解するヤツなんて誰もいないってことぐらい
自分が一番よく分かってるつもりさ。
これは僕の悪い癖なんだ、全く、自信過剰にもほどがあるよね。
ただ一度くらい彼を真似てみたいと思ってたんだ。
ちくしょう、正直に言うと彼にずっと憧れてたんだ。
だからホールデン コールフィールドへのオマージュってことで
許してもらえるだろうか。
もし彼がニューヨークじゃなくてパリに来ていたら、
この街を、この道をよく知っていたら、
そう考えながら書いてみたんだ、親愛なる友を想いながら。

                (homage à Holden Caulfield)




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