ガイドブックに載っている"表(おもて)"だけじゃ物足りない方へ。satokoizmの"裏"パリガイド。


by satokoizm

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

外国っぽい。

14区のParc Montsouris (モンスーリ公園)にて。
e0242860_10444178.jpg


公園もベンチも人も大した特徴もないのに、とても外国っぽい写真。
おばあさんの白髪?光でとんだ緑色?ベンチのデザイン?
どれも日本でもありそうなのに、なにかが"外国っぽい"。

「私、パリにいるんだなぁ」
セーヌ川、カフェ、メトロ、パリジャン、フランス語、
普段、パリにいることを実感する機会は多くあります。
だけどそれは、私の暮らす"パリ"であって"外国"ではありません。
そう、自分が"外国"にいると感じるのはこんな風景を目にしたとき。

「すげぇ、映画で聞くサイレンじゃん!!」
福岡に暮らす兄と電話していたときに私の横をパトカーが通り、
受話器の向こうの兄が嬉しそうに言いました。
「お前、本当に外国にいるんだなぁ」
パリの生活をどれだけ話してもふーんとか、へぇとか
あまり興味を示さなかったくせに、パトカーのサイレンには大興奮。
現実味のない話より、リアルな音のほうが"外国"っぽかったようです。

この写真も同じかもしれません。
人、公園、ベンチ、日本中どこにでもあって、それでいて
この風景はどこでも目にしたことがない。
だからこんなに普通の景色が日本人の私の目には新鮮に映る。
何年か住んで見慣れているはずなのに、たまに感じるこの"外国"感。
パリという非日常は時間とともに日常になっていっても、
外国の日常はいつまでたっても私の非日常のまま。
今、自分は母国にいないという事実が少し残念でもあり、
反対に外国で生活できていることが誇らしくもあります。
パリの街は外国人の集まり。
彼らもみな、こんな気持ちを抱えて暮らしているのでしょうか。

それにしてもこの写真、この"外国"っぽさ、大好きです。



………………………………………………………………………………………………………
南仏の住人がこっそり教えてくれた"裏"プロヴァンス案内。
毎週 日曜 更新中 こちらもぜひ覗いてみてください。

散文家 izumisawa satoko の取材、通訳、
ガイドコーディネートのご依頼、お問い合わせはこちらまで
satokoizm.guide@gmail.com
………………………………………………………………………………………………………
[PR]
# by satokoizm | 2012-09-21 12:00 | Parc 公園

パリのクローゼット、Bio化現象?!

私のお気に入りのコートは友だちから譲り受けたもの。
フランスから日本へ帰国するときに重たいから諦めると言って、
泣く泣く私に置いていってくれました。(ラッキー☆)
雰囲気も体型も好みだって全く違う彼女がくれたコート。
「あれ、satokoの方が似合うんじゃない?」
持ち主も納得のうえ、私のクローゼットへ仕舞われていきました。
今では最も私らしいコートとして冬の定番となっています。

"お下がり"というと聞こえが悪いけど、
買った本人より別の人の方が似合うものって結構あります。
そして、女の子の箪笥にはきまって"肥やし"があるものです。
一目惚れで買ったけどあまり出番がなかった、
前は似合っていたのにいつの間にか着なくなっていた、
贈り物だけど好みじゃない、そんな"肥やし"を持ち寄る
=dressing(クローゼット)で眠っているものをvider(空にする)、
それが vide-dressing です。

e0242860_9264775.jpg
そのなかでもvide-dressing géant Violette Sauvageは、
パリで年に10回ほど行われるフランス最大級のvide-dressing(写真)。
Chloé, A.P.C, Zara, Chanel, American Apparel…
ブランドという枠にとらわれないごちゃ混ぜの空間。
憧れのロゴが並ぶスタンド、見慣れたタグで溢れるスタンド、
まるでひとつひとつがセレクトショップのようです。
しかもここではオーナー=元の持ち主、
自分と好みが似た人、体型(特に靴のサイズ!)が同じ人、と出会えたら
そのスタンドはもう自分の未来のクローゼット♡
訳あって手放すにしても一度は好きで買った(もらった)もの、
愛着のあるものを売る持ち主たちはショップの店員よりよっぽど
心のこもったアドバイスをしてくれます。
e0242860_9354348.jpg
主催者Violette Sauvageのスタンド。
本人は企画から運営まで仕切っていて当日も大忙しの様子でした。
どうしてこんな素敵なイベントを思いついたの?と訊ねたら
「ぜひゆっくり話したいからまた後日、ねっ!」ということで、
近いうちに取材させていただくことになりそうです。
(パワフルな女性って大好き、今から取材の日が楽しみ!!)

Bio(オーガニック)化の進むパリの街、
余計な"肥やし"を取り除くのはクローゼットも同じです。
だけど、その"肥やし"が誰かにとって取りそびれた"栄養"だったり、
探していた"光り"だったりするから、面白い。
こうやって自分に必要なものを上手に選ぶから、
パリジェンヌという美味しい野菜が実るのかもしれませんね。

Vide-dressing géant Violette Sauvage
14,15 septembre 2012 (終了しました)
Bastille Design Center
entree: 2€




………………………………………………………………………………………………………
南仏の住人がこっそり教えてくれた"裏"プロヴァンス案内。
毎週 日曜 更新中 こちらもぜひ覗いてみてください。

散文家 izumisawa satoko の取材、通訳、
ガイドコーディネートのご依頼、お問い合わせはこちらまで
satokoizm.guide@gmail.com
………………………………………………………………………………………………………
[PR]
# by satokoizm | 2012-09-18 12:00 | Boutique 買い物

"デザイン"な通訳

今週は"デザイン"な通訳をさせていただく機会が2件ほどありました。
1つはインテリア業界のパリコレ(?!)な見本市"MAISON&OBJET"にて
日本からいらしたプレスの方に付いてのお仕事。
世界中から選ばれた"今年のイチオシ"が並ぶ会場に興奮状態の私、
「とっても楽しいお仕事なさってるんですね〜」
とプレスの方に向かってなんとも暢気な発言をしてしまいました。
だって本当に世界一贅沢なウインドウショッピングだったんです。
あれほしい、これほしい、こんなとこに住みたい〜♡
心の中では叫びまくっていました。
そのうちの何度かは口に出してしまい、足が止まってしまい、
同行通訳としてはプロ意識にかけた行動をとってしまったことを
この場をお借りして謝りたいと思います。
でも内心は、一般人としてのsatokoizm目線も参考になるのでは...
とポジティブ(というか自分に甘いっ!!)な私は信じたい限りです。
そして2つめはパリのデパートBHVで9月11日よりスタートした
"MEET MY PROJECT"のレセプションパーティでのお仕事。(写真)
e0242860_9185523.jpg
展示会場では厳選された23ブランドの作品とオレンジのロープが
"LINK(リンク)"をテーマに飾られていました。
e0242860_939359.jpg
巨大なタペストリーに合わせて針もビッグサイズ!な作品。
e0242860_9365610.jpg
デザイナー名、作品名の案内でさえ、ひとつの作品のよう。
e0242860_10155039.jpg
日本人デザイナー上原 勲さんの作品。
もともとプロダクトデザイナーだった彼のアイデアは廃車のシートベルトを
使ったスツール、"再利用"というより"生まれ変わり"という方が近い。



今回のお仕事を通して改めて"デザイン"ってなあに?と知っているつもりの
言葉について深く考えました。(ちっとも深そうに見えないけど…)

デザインの言語は"計画を記号に表す"という意味のラテン語、
designare(デジナーレ)からきているそうです。
普段、デザインというとその装飾性や図案、テクニックなど
美術的観点でものを見たときの言葉として使いますが、
もともとは問題を解決するための"表現方法"だったり
メッセージを伝えるための"伝達方法"という意味なのだそうです。
言うなれば、デザイナーの意思は作品の中にある。
もっといえば、すでに作品がデザイナーの通訳者。

誰かに想いを伝えたいときに人が取る伝達方法はそれぞれです。
美味しいもので人を幸せにしたいと願う料理人、
写真で問題を訴えかけるフォトグラファー、
音で語りかけるミュージシャン、
私にとっての手段はやはり言葉、執筆だと思います。
自分の気持ちを一番上手く伝えられる方法を仕事にするのなら
それこそ天から与えられた、やるべき職かもしれません。
そう考えると作品こそ、作り手の最高の通訳者。
よい作品ほど、言葉は必要ないくらいすべてを語っているものです。
私がデザイナーや作品について根掘り葉掘り話すのは
結局プラスα程度だったわけで、作品師匠には勝てなくて当然。

と、通訳業が減ってしまいそうな結論にたどり着いてしまいましたが、
デザインについて哲学できたのは今回のお仕事のおかげでした。
しかも"デザイン"="意思の訳"、ってことは通訳者の私もデザイナー?
なんて夢見たパリのデザインウィーク前半戦、
楽しいお仕事と素敵な方々との出会いに感謝します。merci !

e0242860_8591322.jpg
日本人デザイナー遠藤 道明さんの照明PAPER FORESTIは優しい灯りと
光媒体する素材で空気を清浄する機能が特徴。
と言っても、もちろんオブジェとしても抜群に素敵。

Meet My Project PARIS at BHV Department Store
11 September – 3 November 2012
52, rue de Rivoli – 75004 Paris


………………………………………………………………………………………………………
南仏の住人がこっそり教えてくれた"裏"プロヴァンス案内。
毎週 日曜 更新中 こちらもぜひ覗いてみてください。

散文家 izumisawa satoko の取材、通訳、
ガイドコーディネートのご依頼、お問い合わせはこちらまで
satokoizm.guide@gmail.com
………………………………………………………………………………………………………
[PR]
# by satokoizm | 2012-09-14 12:56 | Satokoizm 私

タグ

(37)
(5)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)

以前の記事

2013年 11月
2013年 04月
2012年 11月
more...

カテゴリ

Transport  歩き方
Boutique 買い物
Miam 食べもの
Monument "表"パリ
Parc 公園
Saison 季節
Rue 通り
Musee 美術館
S-culuture サブカル
Reportage 取材
MiP 野郎のパリ
Français フランス語
Parisien パリジャン
Japon 日本
Antiparis パリ以外
Guide ガイド
Satokoizm 私
etc… たわごと

検索

フォロー中のブログ

・○◎○・trecksa...
Câline -PA...
やっぱり鶏肉が好き
イロトリドリ* de ...
atelier ie
"裏"プロヴァンス案内。

外部リンク

その他のジャンル

ブログジャンル

海外生活
ライター

画像一覧